コエンザイムQ10でうつ病が改善する理由とは
コエンザイムQ10は、アンチエイジングなど美容面への効果ばかりが取り上げられていますが、それだけではないんですよ。
なんと最近では、あのうつ病にも効果が見られるとする研究結果も発表されたのだそうです。
専門の研究機関の発表では、「原因不明の疲労や倦怠感等の症状が長期に続く、慢性疲労症候群患者に対して症状の改善効果があることを確認した」とあります。
心にまで元気を与えてくれるなんて、ちょっと信じられないような話ですが、いったいどういうことなんでしょうか?
まずは、うつ病の原因からお話ししましょう。
現代社会は常にストレスにさらされています。
そして人間にもストレスが重くのしかかってきます。
すると防衛本能からか、からだが緊張状態に陥ってしまうんですね。
緊張状態が続くと、体がガチガチに錆びついてしまう。
活性酸素に対応しきれなくなってしまったんです。
これが、ひとの気分をも左右する神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンの代謝の異常に繫がり、からだが疲れやすくなってしまったり、心を落ちこませたり
してしまうようになり、うつ病の原因になってしまうんですね。
さて、もうお分かりかもしれませんが、このからだの錆びつきのもととなる活性酸素を撃退してくれるのがコエンザイムQ10です。
からだに必要なエネルギーの産出をサポートし、酸化ストレスを防ぐ抗酸化作用を持っていますから、その働きによって酸化の進行を抑えるんですね。
また、前述した研究結果によると、血中のコエンザイムQ10の濃度が上昇するに従い、
「うつ病の改善だけでなく、睡眠時間も延長し、計算課題の正答率も増加した」という報告もあります。
もともと、コエンザイムQ10は体内に存在しているのですが、20代をピークに減少していきます。
現代社会における仕事や人間関係でのストレス、喫煙環境や食品添加物、様々な化学物質などによっても、体内のコエンザイムQ10レベルに影響が与えられるという見解も
示されています。
ですから、たとえばサプリメントなどでコエンザイムQ10を摂取する必要があるんですね。
うつ病を治すのに、クスリは嫌だなという人にもいいかもしれません。